フレッシュマートとくやま様の精肉市場「とくやま肉マルシェ」のロゴと徳之島空港出口看板のデザインを担当させていただきました。社長・店長からじっくりとヒアリングさせていただき、お二人の話から感じた和牛に対するこだわりと情熱をストレートに表現しています。 今や世界を席巻している「WAGYU」はその殆どがオーストラリア産ですが、「とくやま肉マルシェ」さんのこだわりはもちろん「和牛」の方。徳之島は知る人ぞ知る黒毛和牛子牛の生産地ですが、その殆ど全てが本土で肥育されるため、島では云わば逆輸入の高価な食材となります。その「和牛」を最高の状態で、且つ手頃な価格で提供するため「とくやま肉マルシェ」さんでは全て店内切り。それを実現するために、店長は約1年本土に渡り、日本で唯一食肉加工のプロフェッショナルを育成する専門学校で勉強してこられたそうです。本気度が伺えますね。 実際に店頭で購入して食べてみましたが、価格に対して質が良すぎでした。人生の大半を牛肉のメッカ神戸で生活してきた僕ですが、文句なく旨い肉&コスパ。「あの価格で大丈夫なんですか?汗」と伺ったのですが、ちょっと考えられない原価率でした。自社の土地で自社の店舗だからできる金額なんでしょうねぇ。ちょっと褒め過ぎだと思うかもしれませんが、マジなのでお近くの方はぜひ行ってみてください。価格に対する質の良さは、ショーケースのお肉を見ただけで分かると思います。 おっと推し文ばかりになってしまいましたが、最後にロゴに関して。。 全体のフォルムは、平成24年の遺伝子調査で日本の黒毛和種の母牛の99.9%がその子孫といわれる「田尻号」の更にその母牛「ふくえ号」の古い写真を拝見し、その特徴的な角の形をモチーフにしています。和牛の伝統を守るという意味を込めて盾のニュアンスを取り入れました。片方の耳が無いのは、雑音に耳を貸さず伝統を守り続ける和牛に対するリスペクトを、反対側のとくやまの頭文字「T」で表現した耳は、お客様の声に耳を傾け、そのニーズを汲み取る柔軟な姿勢を表しています。 末永く地域の皆様に愛されるロゴとなりますように。。